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古今亭八朝さん

先日の庚申塚亭でもメモしたが、古今亭八朝さんが落語会を引退すると言っていた。
客の前では頑張っていたが楽屋ではかなり体調が悪いようだったと、芸人さんや席亭さんが言っていた。
打上の席では、志ん生一家や一門の話しを聞いたり、紫綬褒章を手に取らせて見せてもらった。志ん生の本名が美濃部だということをその時知った。
志ん朝の貴重な色んな話も聞かせて貰った。最後の志ん朝の思いで話は先日の、志ん朝の趣味はウェイトリフティングで晩年は筋肉が落ちておっぱいが下がっていたなんてことで、もうそんな話を聞くチャンスはなくなった。

志ん生の遺産で財団を作って、その資金で「志ん生座」を開催しようとしたらしいが、志ん生の娘さんの美津子さんに付いた管財人がややこしいことを言って、あてにしていた資金がなく志ん生座も11回で頓挫した。
毎回、四派の実力噺家が揃って志ん生を偲んだマクラと志ん生に因んだ噺をやる志ん生座は、当初の頃は一人でも落語会を開ける落語家を集めていた。権太楼、志らく、喜多八、鯉昇、兼好、等々々。

高座も楽しかったが出演者を囲んでの打ち上げもいろんな話を聞けたりして、実に愉しかった。
寄席ではトリを取る人でも一緒に酒を飲んだら直ぐに打ち解けて、芸談や師匠のことやバカ話で終電まで盛り上がる。

八朝さんは、一度は頭にパルス発信機を埋め込んで体調も回復して、復帰記念の会では寄席への再起も図ると言っていた。またかなり悪いようだった。
残念だが、手弁当で志ん生座と二つ目道場を開催してくれたことに感謝して、また体調が戻ることを祈念しよう。