権太楼ざんまい 2011年2月21日 日本橋社会教育会館

2011年2月21日 柳家権太楼独演会 権太楼ざんまい 日本橋社会教育会館ホール

先週の柳亭市馬の独演会の人形町市馬落語集の時の席の一つ前。中段やや後方の真ん中ブロックの右通路際。客席の傾斜が強いので前の席が気にならない。
客席が全体的に黒っぽく落ち着いている。。年齢層は先週の市馬に比べても相当高い。最近では本当に珍しく若い女がいない。変なところでの笑いがないのも大変結構。
但し右後ろに人の10倍くらいの馬鹿笑いをするヤツがいてうるさい。掛け声なんかも掛けていた。勘違い野郎。

権太楼の噺と言うか雰囲気と言うか場というか、右目が腫れていて集中力が無くて言葉が見つからないが、ステージというか次元というかレベルというか・・・やっぱり全然違う。市馬とでも違う。若手は言うに及ばない。喜多八は上手、下手と言うより好き嫌いだと言うが、やっぱり違う。

権太楼も落語物語に出ていて、小六の女房の父親役、床屋のおやじだと言う。落語が映画と違うのは、大勢のスタッフが共同で作ることもさることながら、登場人物だと言う。落語の登場人物はが全員主役で脇役はいないという。落語にはト書きがない。だから、登場してきた時に主役になり、周りの人物は何をしていようが、登場する前後は何をしていようが構わず、客が想像するだけだと言う。

鶴瓶は芝居が上手いという。おとうとを除けば良い映画で良い芝居をしていると言う。しかし、落語は下手だという。人の出し入れができないという。自分の身の回りのことを話す新作はできるが、らくだを聞いたら下手だと言う。(権太楼のあの身振りのあの言い方で~~ へたー ~~)
金語楼もおなじだったかもとも、小金治は同じだとも。

柳家おじさん。噺を聴くのは初めて。高座返しをしている印象と違った高座。権太楼から一つ覚えだと言われた平林。権太楼は根気よく待つと。

柳家小権太。噺は忘れた。メモを録らないので印象が残らないと忘れる。マクラにナスとカボチャの踊りをやると言って、落語の後にそれを踊ったので、落語は何をやったか全く覚えていない。権太楼からは、上手い・面白い・下手の下手だと言われていたが、最後はふらついていた踊りは良く覚えている。習ってはいるのだろうと言うことは分かった。

柳家権太楼マクラは季節のこと。白夜を見に行ったが、ずっとただの昼間。最初からそう言ってくれれば行かなかった、と。相撲の八百長の話を少し長く。民放なんか場所中は何にもやらないくせに今は延々とやっている、と。ワイドショーに出ている人の実名入りで千秋楽のご祝儀の話も。そして天災の一部分をやって「つきあたりまでやっちゃあ、なんだよ~」と。
噺は~~ととはお山かかは家で言い訳し~~から入った大山参り。噺の展開はオーソドックスな権太楼節の~~毛が無く帰って来た~~までの大山参り。

中入り後、少し長く中の舞が鳴った後、着替えた権太楼が出てきた。三味線と太鼓だけの中の舞も風情があって良い。
先ずは中の舞の説明。真打ちになって最初にトリを勤める時は必ず中の舞で出る。暫く聞いてから出てきた。小三治さんの気持ちが分かる。と、ここから映画や何やらの話を、計っていないが15分くらい。

そして、何をやりましょう。と。左前の方の女性が何か言っている。権太楼も聞き取れずに何回か聞き直す。言っていたのは疝気の虫。小首をかしげた権太楼に会場中からタイトルの掛け声。それを手で制して~~ちょっとまった。わたしゃ紙切りではない・・~~。

そしてチョット首をかしげて~~暫くやっていないので~~と。そして楽屋を向いて一言二言。
賑やかにやるので帰りしなの三味線の先生を呼び戻しにやったと言う。それまで違う話をと言って昨年末の病気の話。腎臓・肝臓・膀胱がいかれたと、異常な汗をかいていたのを熱演したと思っていたと。喜多八が同じような状況で心配だと。と、しっかり疝気の虫のマクラ。随分と時間を使った。

三味線の準備ができて、チョコットきっかけの打ち合わせ、と言っても「大丈夫。うんうん。やったことがあるから。うんうん。」だけ。そして~~疝気は男の苦しむところ、悋気は女の慎むところ・・・~~と疝気の虫に入った。メインキャラクターは箸で首根っこを押さえられている疝気の虫。前半は~~あのー、苦しーです。離してください。~~がキーワードで何回も出てくる。
そして、~~ちんととさん。ちんととさん。~~これは体内の筋を上から下に引っ張る動きの掛け声。ウサギの餅つきの動作。~~ぱっぱっぱー。ぱっぱー~~は身体の毛をすりつける動きの掛け声。両手を真横に広げるラジオ体操の動作。~~ちんととさん。ちんととさん。ぱっぱっぱー。ぱっぱー。~~
11月23日に陰嚢感謝の感謝祭なんてくだらないことも言いながら、体内をよじ登ってくる~~オソバダオソバ。オソバハドコダ。~~に合わせて三味線が入る。
そして~~押すな押すな。別荘が無い。~~で終わる、虫と先生と患者の奥さんが蕎麦を食べにチョコット出た、チョット短めの疝気の虫。患者は四つんばいになっただけ。

座ったまま飛び上がるほどの元気な権太楼の独演会。客席もリラックスした、権太楼を聴く会。
9時10分どこに寄ろうか考えている内に水天宮に着いてしまい、そのまま健康的に帰宅。
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